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コロナ禍で始まった自然の美と儚さを伝えるアパレルビジネス

「私は花のように儚いものの美しさを多くの方に見てもらいたかった。そうすれば、すべてのものの美しさに気づくようになるから。それがこのビジネスにチャレンジした大きな理由です」

そう語るのは米国ケンタッキー州ルイビル在住のAda Asenjoさんです。

Ada Asenjoさん

Adaさんは、押し花をモチーフとしたオリジナルアパレル商品を製作・販売しています。自宅兼スタジオのテーブルの上に置いたコンパクトなガーメント(衣料用)プリンターを使い、Tシャツやトートバック、ナフキン、マスク、スカーフなど、さまざまな商品を創り出しています。

彼女が、このビジネスを始めたきっかけはCOVID-19でした。

Adaさんは、約20年に渡りスペイン語と英語の通訳で生計を立てていましたが、コロナの影響で収入が大きく減ってしまいました。

そこで、自らの力で稼ぐために、また、この苦しい時だからこそ、美しいものを共有することに意味があると考え、幼い頃から心を奪われていた押し花をモチーフにしたアパレル商品のビジネスにチャレンジすることを決意しました。

押し花をモチーフとしたオリジナルアパレル商品

もともと地元のアートフェアに出品したり、押し花をあしらったカードをブティックで販売したりなどの経験があったため、デザインすることには不自由しませんでしたが、アパレルへの印刷については専門会社に外注していました。

しかし、利益率は低く、また、環境にやさしいサステイナブルな素材や手法にこだわりたいという強い想いもあったため、アパレルへの印刷についても何とか自分でできないかと考えていました。そうした時に出会ったのが、シンプルな操作方法と導入しやすい価格のガーメントプリンターVersaSTUDIO BT-12です。メーカーからの情報提供や販売店からの手厚いサポートもあり、これなら自分でもできると購入に踏み切りました。

押し花をモチーフとしたオリジナルアパレル商品_2

また、娘と息子がWebサイトの立ち上げや商品の撮影をサポートしてくれたり、義姉が裾上げ作業を手伝ってくれたりなど、ビジネスを軌道に乗せるまでには、家族の理解と協力が大きな支えとなりました。

現在では、アメリカのイーコマースサイト“Etsy”やホームページなどでのオンライン販売だけでなく、地元のマーケットでの直接販売も行っており、商品の売上は順調に伸びています。

「自分のデザインしたものが印刷されるのを見て“あぁ、これなら思い描いたイメージを自由に表現できる!”と実感しました。デジタル技術を使ってさまざまなアパレルに美しい花々のデザインを入れるのはとても楽しい。そして、自分で立ち上げたビジネスに命が吹き込まれていくのを見るのはとてもワクワクします」と語るAdaさん。

これからも彼女の美しい作品とピュアな想いが、ひとりでも多くの人びとに届けられることを願っています。

押し花をモチーフとしたオリジナルアパレル商品_3

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