おりも みか
製造業ライター
電子楽器のRoland(ローランド)社は、サンプラーの最新モデル"LINEAR WAVE SAMPLER"「SP-404MKII」を発売しました。
サンプラーとは、自分の好きなように音源を加工してカスタマイズするツールです。これまでも使われてきたツールですが、DTMの隆盛によって、今また注目を集めています。DJやトラック制作でよく用いられています。
他にも、劇やバラエティなどのテレビの現場で効果音やBGMを鳴らすためにも使われています。特にローランドのSP-404シリーズは、この分野でもとてもよく使われているので、知らず知らずのうちに耳にしているかもしれません。
このSP-404シリーズがカスタマイズできるのは音源だけではありません。
フェイスプレートに自分好みのデザインのステッカーを貼ってカスタマイズすることができるのです。アルミ製のフェイスプレートが取り外せるように設計されているだけでなく、ホームページではアウトラインデータをダウンロードすることができます。
このデータを使って自分でオリジナルデザインを施すことも可能ですが、なかなか複雑な形状なので、スイッチの配列に合わせて自分でカッティングまで行うのは大変。
単色カラーなどのカスタムスキンの販売だけでなく、好みの写真などの画像データからオーダーメイドで製作してくれるサービスも登場しています。
https://www.shimamura.co.jp/shop/nagoya/product/20220113/15331
ステッカーを貼ることで傷防止にもなりますし、貼り替えることも可能です。
また、パネルの上からねじ留めで着脱が可能なアクリルパネルも販売されており、その上にカスタムスキンを貼ることで、付け替え可能なプレートになります。
気分やTPOに合わせてデザインを変えられるのは、とても便利ですね。
さらに、ヘッドホンのV-ModaではUVインクジェットプリンターを使用し、同ブランドのすべてのヘッドホンのシールドにカスタマイズプリントできるサービスを展開しています。
これは残念ながら現在日本では取り扱っていませんが、北米・欧州・アジアの一部の国々に出荷しています。
https://www.v-moda.com/us/en/customization
ヘッドホンのシールド、すなわち耳当ての部分のパーツを取り外し、好きなベースカラーを選択。好みの文字や写真などのデータをアップロードすれば、オリジナルカスタムのヘッドホンを作ることができるサービスです。
パーツは取り外し可能なため、その日の気分やファッションに合わせて、パーソナライズされたヘッドホンで音楽を楽しむことができます。
顔周りにインパクトのあるヘッドホンだからこそ、自分の好みにカスタマイズすることができるのはうれしいですね。
サンプラーとリンクしたコーディネートで、さらに注目度がアップするでしょう。
ピックだけでなく、ドラムステックにもオリジナルデザインを印刷できるんです。
素材もヒッコリーとメープルの2種類を展開しています。素材やシャフトの直径、チップ(先端)の形状を選択したら、テキストをカスタマイズしたり、バンドロゴなどのイメージを指定したりして印刷することができます。
インクジェットプリンターの登場によって、楽器の楽しみ方の幅が広がっています。
オリジナルカスタムで、自分だけの音楽を奏でるのも素敵ですね。