デジタル箔転写機を使い、革へオンデマンド箔プリントした結果
革素材への加飾手法として、スクリーン印刷や、UVインクジェットプリントによるフルカラー印刷などがあります。一方、「箔押し」と呼ばれる、押し型を使って箔フィルムを部分的に転写し、ワンポイントで金や銀の加飾を施す伝統的な手法もあります。例えば、本革や合皮素材の手帳の表紙に箔押しで名前を印字し、パーソナライズするケースや、企業のロゴを入れるケースなどに使用されることが多いです。
昨今ではデジタル方式の箔押し手法の導入も進んでいます。レーザー箔転写プリンターLD-300を用いれば、デジタル方式によるオンデマンドの箔プリントができます。従来の型押し式と違い、LD-300はデジタルで制御されるため、箔押しに必要とされる「金型」が必要ありません。このため、金型を製作する工数が丸々削減でき、オーダーがあった際にすぐにプリントできるため、パーソナライズや店舗内での装飾サービスに向いていると言えます。
また、伝統的な箔押し機のように手作業で数トンの圧力を高温で押し当てる仕組みではないため、安全かつ誰でも簡単に操作できることも特長です。製品サイズは小型で、店舗内のデスク上に収まります。
革の素材としては、本革から合皮まで対応します(*1)。本革であればベジタブルタンニンなめし素材に見られるような、硬めで平滑な仕上がりの革に対して特に相性が良いです。一方、表面に豊かなテクスチャが見られるシボ革は、凹凸間の溝にまで箔が転写しきれないため、不向きです。
(*1)箔の素材への密着度合については、事前テストによる品質判定を行って下さい。
ソリューション構成
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レーザー箔転写プリンター LD-300
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出力ソフトウェア DGSHAPE METAZAStudio(LD-300に標準付属)
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Adobe IllustratorやCorel DRAWなどのデザインソフトウェア
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メタリックホイル(箔)
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革素材
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革の加工ツール
製作プロセス
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STEP1
デザインデータ制作
デザインを革製品の寸法通りにレイアウトする。
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STEP2
革素材をLD-300に設置
印刷する革素材をテーブルに固定する。革素材の上に箔を設置し、専用の光吸収フィルムでカバーする。
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STEP3
METAZAStudioの設定
デザインデータを読み込み、レーザーポインターで印刷位置調整を行う。
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STEP4
箔を印刷
LD-300で箔を印刷。
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STEP5
加工
革製品の成果物に応じ、必要な加工を行う。