ソリューション事例:パッケージ

Pantone指定のブランドカラーを手軽にマッチングする方法

ブランドカラーを含んだパッケージやラベルの印刷において、Pantoneなどの色指定が入ることは珍しくありません。パッケージのデザイン試作やモックアップ製作の現場で、色指定のあるブランドカラーを短時間で正確に出力できれば、生産性が向上しますし、クライアントの信頼を得ることができます。ここでは、Pantoneなどの色指定に対して、いかに正確かつ簡単に再現ができるか、UVインクジェットプリンターVersaUV LEC2シリーズと、専用出力ソフトウェアVersaWorksを使用したソリューションを紹介いたします。

広範囲の色域をカバーするソリューション

プリンターが色を表現できる範囲を「色域」と呼びます。Pantoneなどの色指定を再現する上で、使用するプリンターがこの「色域」をいかに広くカバーできるかが重要な要素となります。例えばPantone Orange 21Cなどといった指定された色が、特定のプリンターとインク、印刷対象のメディア、カラーマネジメントの組み合わせで表現できる「色域」の外にあるようであれば、正しい色で印刷することは難しくなります。

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広範囲にわたる色の再現能力は、そのプリンターの性能や搭載するインク、印刷対象となるメディアなどさまざまな要素によって決まります。なかでも、搭載するインクの配列がCMYKの4色プロセスカラーなのか、さらに多くのインク色を交えたプロセスカラーなのかは結果に大きく影響します。例として、VersaUV LEC2シリーズのCMYKと、CMYKにオレンジ(Or) およびレッド(Rd)インクを付加した場合を比較すると、後者ではオレンジ系の色相のエリアが拡大していることがわかります。今回は、このCYMKOrRdのインクを使用したプリンターVersaUV LEC2-330 を使用した、カラーマッチングを見ていきます。

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ソリューション構成

  • UVインクジェットプリンター LEC2-330(CMYKOrRd)

    UVインクジェットプリンター LEC2-330(CMYKOrRd)

  • 出力ソフトウェア VersaWorks 6 (LEC2-330に標準付属)

    出力ソフトウェア VersaWorks 6 (LEC2-330に標準付属)

  • Adobe IllustratorやCorel DRAWなどのデザインソフトウェア

    Adobe IllustratorやCorel DRAWなどのデザインソフトウェア

  • ラベルやパッケージの印刷本紙

    ラベルやパッケージの印刷本紙

  • 分光測色計Variable Spectro 1やX-Rite eXactなど、Pantone標準色と比較できる機能が搭載された機種を使用すると便利です。

    分光測色計
    Variable Spectro 1やX-Rite eXactなど、Pantone標準色と比較できる機能が搭載された機種を使用すると便利です。

  • pantone指定色の見本帳

    Pantone指定色の見本帳

製作プロセス

  • STEP1

    VersaWorks 6 事前設定

    入力フォルダの印刷品質設定を行う。

    製作プロセス_1
  • STEP2

    Roland Color System Libraryのチャートを印刷

    VersaWorks 6に搭載されている専用カラーチャートを
    ターゲットメディア
    (印刷本紙)に印刷する。

    製作プロセス_2
  • STEP3

    Pantone指定色から
    一番近い色を特定

    出力したカラーチャートから、色見本帳(目視)か、分光測色計(色差計測)を使用し、指定色に一番近い色を特定する。

    製作プロセス_3
  • STEP4

    出力データを読み込み
    スポットカラーを設定

    出力データをVersaWorks 6に読み込み、指定色をSTEP3で特定した色に置き換える。

    製作プロセス_4
  • STEP5

    印刷

    LEC2-330で印刷。

    製作プロセス_5
LEC2

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スペシャリストコラム :パッケージ

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